補聴器はメガネ屋ではなく専門店で買うべき3つの理由

補聴器は、街のメガネ屋さんでも販売していることが多いですが、ここ最近、補聴器専門店と呼ばれる補聴器だけを取り扱うお店が増えてきています。

その理由としては、補聴器は医療機器であり、お客様に適した補聴器を提案するためには、高い専門知識が必要のため、専門店が登場してきているのです。

補聴器の知識や経験が少ない場合がある

メガネ店は、メガネやコンタクトレンズについては豊富な商品知識を持っていますが、補聴器に関しては、必ずしも詳しいとは限りません。

多くのメガネ屋さんが補聴器を取り扱う理由として、老眼鏡などを購入する高齢者の方に補聴器を勧めることで「ついで買い」を期待することができるためです。

また、補聴器は1台10万円前後から高額なものだと50万円を超えるものもあるため、メガネに比べると金額が高いため、顧客単価を大幅に向上させることもできるためです。

そのため、メガネ屋さんにとってみれば、月に1台補聴器が売れるだけでも、売上貢献が大きいことから、多くのメガネ店では補聴器の取扱いをしているのです。

そして、残念ながら補聴器に詳しいスタッフがいない店舗でも補聴器を取り扱っていることもあり、本来補聴器を買う際に大切なカウンセリングや正確な聴力測定、補聴器の選択・調整が、十分に行われないまま販売されていることもあります。

もちろん、メガネ店の中でも、補聴器に詳しいスタッフがいるお店や、補聴器専属の担当がいる場合もあり、補聴器専門店と同様の対応を行っている店舗もあります。

近くに補聴器専門店がない場合は、認定補聴器技能者や言語聴覚士がいるメガネ屋さんを探すといいでしょう。

設備が整っていない場合がある

補聴器を買う際には、必ず聴力測定を行いますが、多くの補聴器専門店では、防音室の中で聴力を測定しますが、メガネ屋さんの場合、防音室がない場合や、防音性能の低い防音室が使われていることがあります。

また、防音室の他にも、オージオメーターと呼ばれる補聴器の聴力を測定する機械が簡易的なものであることや、補聴器の状態を調べる特性器が設置されていないお店も多くあります。

一方で、補聴器専門店では、ヤマハやカワイ、耳鼻科でも導入しているような防音室を完備し、より詳しい聴力を測定することができる設備を完備していることが多いです。

取扱いメーカーが限られることが多い

補聴器メーカーは、世界6大メーカーと呼ばれる海外のメーカー6社と、日本では数社のメーカーがあります。メガネ店で取り扱われているメーカーは、このうち1~2社程度の場合が多く、選べるメーカーや器種が限られてくることが多いです。

一方で、補聴器専門店の中では、5~6社程度取り扱っているお店も多くあり、様々なメーカーの補聴器を聞き比べてみることができます。

補聴器は、オーディオ機器とも似ていて、メーカーによって、シャープな音や柔らかい音など実は違いがあり、その人の音の好みによって選ぶことで、よりぴったりの補聴器を選択することができます。

ぜひお近くに補聴器専門店がある場合は、一度補聴器専門店に足を運んでみてください。きっとぴったりな補聴器を探すお手伝いをしてくれると思います。

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